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2016年10月16日日曜日

第3章第4節 認知資源の浪費が危険な理由




その日の分の認知資源を使い切ってしまうと、考えたり話したりすることが億劫になります。的確な判断ができなくなるので、そんな状態のときに重要な決定をすることは避けなくてはなりません。
たとえばある社長が重要な決定(たとえば新規事業・買収・売却・人員削減)を行う直前に、クリスマスパーティに出す食事と飲み物のメニューを考えるべきでしょうか。あるいはヒヨコ1万匹の雄と雌を判断させるべきでしょうか。誰もそんなことは期待していませんし、頼むことはありません。

通常の会社では社長が正しい判断ができるように、周囲の人々がフォローして認知資源を無駄遣いさせないようにしています。秘書室や企画室と呼ばれる部署は、そういった役割を負っているのです。クリスマスパーティの食事がおいしくても、ヒヨコ1万匹の雄と雌を正確に見分けても、社長が判断を間違えると会社が潰れてしまうからです。
(以下略)



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