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2016年10月16日日曜日

第4章第3節 誰もが納得する方法




たとえば学校の体育祭で、リレーの選手を決めるとしましょう。近年では進学のとき内申書のアピールポイントになるからと、子供をリレーに出したがる親が増えているそうです。あるいは「スポーツが苦手な我が子に誇りを持たせるため」に、先生に掛け合ってねじ込んでくる親もいるそうです。
親から「絶対引き下がるなよ」と釘を刺されていたりなんかすると、生徒同士の話し合いではなかなか決まりません。投票だの、じゃんけんだの、くじ引きだの、当事者同士の話し合いだの、解決法が提案されます。しかしいずれの方法も、不満を持つ人だらけになるでしょう。

そんなとき、男社会は簡単です
「実際に競争して、速いやつが出ればいいじゃん!」
なんともシンプルな解決法です。これなら一部の人以外、みな納得するはずです。負けた人は残念ですが、気持ちを切り替えてもらって別の種目で活躍するよう励まします。

この方法で納得しない男は少ないでしょう。なぜなら投票だの、じゃんけんだの、くじ引きだの、当事者同士の話し合いだのは、「リレーで勝つ」という目的を忘れたバカな決め方だからです。リレー選手という名誉職を巡って行われる、権力争いや談合を「くだらない」と軽蔑しています。そんなことでチームが負けるほうが、ずっとずっとムカつくのです。
(以下略)




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